IKUNAS編集部が取材で出会った
幻の人形を復刻したい!
私たちが香川のものづくりを追う中で出会った「おとぼけ人形」。郷土玩具のような懐かしさとユーモラスな表情に一目ぼれ。しかも、制作には郷土を代表するクリエイター・和田邦坊が携わっているというではありませんか。
しかし当時、おとぼけ人形は流通することなく、お蔵入りしてしまったのでした。
ストレス社会を危惧し、「生活に明るい笑いをユーモアを…」と生まれたおとぼけ人形は、時代を超えて愛されるに違いない。この人形をどうにか復刻したい―。そんな思いが募ること10年、現代の伝統工芸士の手を借りて、ついに復刻版ができあがりました。
復刻のポイントはここ!
オリジナル版の素材感を生かしつつ、今の暮らしに合う形へとリデザイン。
サイズを一回り小さくし「張子」の手法でつくっています。凹凸が多く顔立ちもそれぞれ異なるため、高い技術なくしては完成しません。
それぞれに名前があるって知っていますか?
全部で10体作られた「おとぼけ人形」ですが、復刻版では人気の4体をセレクト。
それぞれに名前がついていて、どれも邦坊さんのユーモアがキラリとひかるネーミングです。
どうです? あなたのお気に入りは見つかりましたか?
おとぼけ人形の名づけ親「和田 邦坊」
香川が誇るマルチクリエイター・和田邦坊のデザインは、県民なら誰もが一度は目にしたことがある、馴染み深いものばかり。今も多くの人に「邦坊さん」と慕われています。「灸まん」「かまど」「山田家」など、香川県の老舗のパッケージや店をデザイン。一目見たら忘れられない、独特の筆文字とあざやかな色づかいが特徴です。文筆家として数多くのエッセイも残し、晩年まで故郷の風景を描き続けました。



和田 邦坊(わだ くにぼう)
1899年-1992年。香川県琴平町生まれ。東京日日新聞(現毎日新聞)の新聞漫画家として活躍し、小説『ウチの女房にゃ髭がある』など昭和のヒット作を手がける。第二次世界大戦を機に香川に帰郷し、以降は商業デザインや栗林公園内「讃岐民芸館」の初代館長など、県の業務も担うように。知事応接室の障壁画を手がけるなど画家としても才能を発揮した。










