TAKAMATSU MAP 高松の商店街をゆく!大工町

ふらっと迷い込みたい古道具の森

ironmonger

フェリー通りから「大工町」と書かれたアーチ看板を西へくぐってすぐ、左手に現れるのがひときわ異彩を放つアカネビルだ。一歩足を踏み入れると何か物語が始まりそうな独特の雰囲気がある。私が初めて大工町の通りを歩いたとき、おもしろいもの見たさにこの建物へ吸い込まれていったのを覚えている。

そんなアカネビルで、通りからアクセスしやすい1階正面に入口を持つのが、ジャンルレスの古道具を取り扱うアンティークショップ「ironmonger (アイアンモンガー)」だ。入口から階段を上がって2階へ。そこに広がる店内には、食器や家具、古着、自転車、伝統工芸など様々なジャンルの古道具が肩を寄せ合いながら並んでいる。出身も育ちも用途も異なるこれらの古道具は、大胆にも「古いもの」というくくりだけで引き取られてきたものだ。目を凝らすと、銭湯で使われていたロッカーの鍵やさびさびの古銭、ずいぶん昔の展覧会のポストカードまで発見できて楽しい。古いものが好きな人ならもちろんのこと、そうでない人でも見ているだけで小一時間つぶれそうな空間だ。

旅のお土産に古道具を選ぶ人が増えているようで、ironmongerには県外のみならず、海外からのお客さんも多い。日常生活に取り入れやすい食器類やスツール、小引き出しが人気なんだとか。店主さんにおすすめを聞くと、香川漆器を紹介してくれた。使い込むほどにその味わいが深まっていく漆器は、たくさんの古道具がひしめき合う店内で、ひときわ上品にたたずんでいた。香川の漆芸の歴史は古く、その技法は四国で初めて国の伝統的工芸品の指定を受けたほど。ironmongerで取り扱っている香川漆器は丁寧に使われてきたものがほとんどで、漆器そのものの美しさと人の営みによって増した深みが魅力的だった。

第二 (もしくは、第三、第四?) の人生を歩みだそうとしている古道具を手にとり、これまでとこれからのストーリーに思いをはせてみる。商品は全て一点もの、次にお店を訪れる時にはもう会えないかもしれない。ironmongerはそんな古道具との関係を楽しむことができる絶好の空間だ。

ironmonger

 

香川県高松市大工町7-15
アカネビル2F tel.087-802-2200
営/12:30〜18:30
休/木曜、金曜
HP

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