受け継がれる郷土料理には、地域の文化や歴史、昔ながらの知恵がその一品にギュッっと詰まっています。
その想いと味を残すべく、月2回(第2・4金曜日)レシピとともに讃岐の郷土料理をご紹介します。

讃岐の郷土料理
「たこときゅうりの酢の物」
6月の和風月名は「水無月」。
水が無い月という意味ではなく、「無」は「の」に置き換えられる「水の月」という意味になります。
田んぼに水を注ぎ入れる時期であることから呼ばれるようになりました。
この時期の雨は、稲が実をつけるために大切なもので、豊作を願う想いがこの名前に込められてます。
種もみを播く時期の目安とされる芒種は6月6日。
そして、太陽の高さが1年で最も高く、昼の時間が最長で、夜の時間が短い夏至の日は、田植えの目安とされていました。
夏至から11日目を「半夏生」と呼び、この間に田植えを済ませるのがよいとされてきました。
現在では、農業を生業にしている人は減っていますが、日本人の古くからの主食である米は私たちの食卓にはなくてはならないものです。

6月の讃岐の郷土料理にも、米の豊作を願う想いが込められているものがあります。
全国的にも夏至に「たこ」を使った料理が食べられる風習が残っていますが、一度吸いついたらなかなか離れない吸盤のように、田んぼに植えた苗の根が大地にしっかり根付くようにと願ったことが由来とされています。さらには、瀬戸内ではこの時期がたこの旬な時期であることも盛んに食べられるようになった理由です。

たこは、疲労回復効果のある「タウリン」が豊富に含まれ、滋養強壮にも良い食材とされてきました。そのたこを、こちらも旬を迎えるきゅうりとあわせたのが「たこときゅうりの酢の物」です。きゅうりにはミネラルやビタミンが豊富に含まれていて、酢の酸味でさっぱりと食べられます。

材料(4人分)
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・ゆでだこ 200g
・きゅうり 2本
・さしみわかめ お好みで
・油揚げ 2枚
・塩 少々(きゅうりの塩もみ用)
〈合わせ酢〉
・酢 50cc
・砂糖 大さじ3
・塩 小さじ1/2
・薄口しょうゆ 小さじ1/2
・しょうがのみじん切り 少々

つくり方
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1.きゅうりは薄切りにし、塩をふり、しんなりしたらふきんに包み水分をしぼる。
2.たことわかめは食べやすいサイズにカットする。
3.油揚げは切る前に両面を軽くトースターまたはフライパンで焼き、焦げ目をつけ、短冊切りにする。
4.ボールに合わせ酢の材料を入れ混ぜ、「1」「2」「3」の材料を加えて和えて出来あがり。

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