受け継がれる郷土料理には、地域の文化や歴史、昔ながらの知恵がその一品にギュッっと詰まっています。
その想いと味を残すべく、月2回(第2・4金曜日)レシピとともに讃岐の郷土料理をご紹介します。

讃岐の郷土料理
「しょうゆ豆」
昔、四国巡礼のお遍路さんがお接待にもらったそら豆をほうろくで炒っていたところ、はじけた豆がしょうゆ壺に飛び込んで、香ばしい豆にしょうゆが染み込んで大変おいしくできあがったことが「しょうゆ豆」の由来。家庭の味付けや硬さのちがったそれぞれの味が楽しまれています。
今回は、IKUNAS vol.11でご紹介したフライパンで炒るしょうゆ豆の作り方をご紹介します。

\新豆・1年乾燥・2年乾燥/

春に新豆の時期を迎え、乾燥そら豆が今時期には1年乾燥ものがでてきているころかと思います。
今では、そら豆自体が手に入りにくくなっているかもしれませんが、産直などで販売されていることが多いです。
1年乾燥、2年乾燥で色が変わっています。2年以上の乾燥そら豆の方が茶色が綺麗なそら豆が作れます。
1年乾燥でも十分おいしいしょうゆ豆がつくれます。

しょうゆ豆の材料

乾燥そら豆を準備したら、使用する調味料は、砂糖、みりん、濃口しょうゆのみ。
お好みで一味や唐辛子を加えるとピリッと絡みあるしょうゆ豆に仕上がります。

「しょうゆ豆」
材料
••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••
・乾燥そら豆 200g
・水 300ml
・砂糖 140g
・みりん 30ml
・濃口しょうゆ 60ml
・一味 お好みでひとふり
・重曹 小さじ1

つくり方
•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••
1.乾燥そら豆は一度しっかり水洗いをし、ゴミを落とす。
水に浮くものがあれば取り除き、水気をとる。
2.乾燥そら豆を熱したフライパンに入れる。
弱火でかき混ぜながら20〜30分かけて表面にうっすら黒く焼き目がつき、中心部の芯まで火が通るまでしっかり炒る。
3.小鍋に乾燥そら豆以外の調味料を入れて一度煮立たせる。
4.ふつふつ沸いたばかりの「3」に、「2」を熱い状態で入れて蓋をして一晩置く。
5.翌日、豆が硬いようであれば、好みの硬さまで炊く。
※20〜30分炊いて、冷ましてを繰り返すとより味がしみ込んでおいしいです。

POINT
・重曹を加えているので、そら豆の皮まで柔らかく仕上がります。
・乾燥そら豆は、冷凍で保存できます。
・乾燥そら豆が手に入った時にまとめてつくり、小分けにし汁ごと冷凍すると、より長く保存ができ、食べたい時に解答し、おいしく食べられます。

\長年農家で使用されたほうろく/

今回は、フライパンでそら豆をつかいましたが、昔は、ほうろくで炒っていました。
※ほうろくは、素焼きの平たく浅い土鍋。
食品を煎ったり、蒸し焼きにする道具。

 

時代に合わせた調理道具で、ぜひ、家庭の味を残していければと思います。