工房をたずねて
森本建具店
工房をたずねて 森本建具店

![]() ▲正三角形が基本となり、その中を埋めることで、何通りもの模様に。中は皮一枚を残して組むもの。下は3つの組子が交差する高度な技術です。 |
大工さんが家を建てた後、間仕切りを仕上げるのは建具屋さんの仕事です。日本家屋の中で、動かせるもの(障子、襖、窓、引き違い戸など)は、すべて建具と呼ばれ、細やかな技術が必要とされています。
「江戸時代は、指物と呼ばれ、建具も大工の仕事でした。しかし建具の道具がより専門的に進化するにつれ、指物屋が独立したものになったんです。さらにそこから、家具を得意とする家具職人が現れて、今のような分業制になりました」 |
遠くで見るだけだった組手障子も、身近なものに置き換えることで、手軽に使えるようになります。もっと近くで見たり、手で触れることで、そこに秘められている技術を知ることができ、技術や伝統そのものを大切にしていくことにつながるような気がします。「これからも若い職人に呼び掛けて、新しいものを発信できたらと思っています」森本さんご夫妻の活動は、さらに広がりそうです。 |
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