IKUNAS vol.11「人生によりそう食」
連載「工房をたずねて」では、香川県・五色台(ごしきだい)の山中に自ら漆の木を植樹し、採取して漆器をつくる「和うるし工房あい」をたずねました。

【工房をたずねて】香川県産漆を究める 和うるし工房あい 1 の記事はこちら
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「和うるし工房あい」で使われる五色台産の漆は、火入れをしていない生漆(きうるし)。漆には、多くの場合、一定の品質を保つために成分安定剤などを入れます。この過程で一度火を入れて、漆の濃さを調整するのです。

一方で、樹液100%の漆は、掻き方や採るタイミングによって塗ったときの表情に変化が生まれます。松本さんは、「寝かせることでもその表情が変化する」と言います。ワインで例えればボジョレー・ヌーヴォーのような若々しい漆も、熟成することでボルドーのように重厚感が出てくることもあるのだとか。

耐久性が高いのも生漆の特長です。
湿度や温度の変化、強い洗剤などで漆器が傷む原因の一つは、漆の表面に小さな隙間ができること。樹液のみの生漆には、他に混ぜているものがないために漆のつくる被膜に隙間ができにくいそうです。

松本さん曰く、「かなりハードに使っているお客様もいる」そうです。
※IKUNASでは中性洗剤でのお手入れをおすすめしています。

「香川県の人にこそ、地元で採れた漆ってこんな表情なんだ、と知ってほしい」と語る松本さん。臆することなく毎日使えば、気負わずお手入れできるようになるし、器のつやや色合いの変化も楽しめます。

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【工房をたずねて】香川県産漆を究める 和うるし工房あい 2

IKUNAS vol.11「人生によりそう食」では
香川県産漆を自ら栽培・採取し、漆器をつくる「和うるし工房あい」をたずねました。
【工房をたずねて】香川県産漆を究める 和うるし工房あい 1 の記事はこちら

「和うるし工房あい」はIKUNAS vol.5「いま、気になるもの。」でもご紹介しています。