まんまるの形。ころころと転がる讃岐の手まり。
手のひらに乗せてみると、ふと心が和みます。
きらびやかな絹糸でできた加賀の手まりと違って、讃岐の手まりは木綿の糸を使っています。
自然の草木で染めた糸は優しい風合いで、時とともに表情を変えていきます。

IKINAS vol.5で取材させていただいた、手まりの伝統工芸士・曽川満里子さんは、
それを「糸が居場所を見つけて落ち着いていく」と表現しました。

讃岐の手まりはもみ殻に糸を巻き付けた土台の上に、各々が好きな糸を使って菊かがりや麻の葉などの模様をかがってつくります。
図案は同じでも、どの色を選ぶかで様々な表情が生まれ、
最近では古典的な柄から鶴や桜など季節感のあるもの、藍染めの手まりなど、どんどん新たな展開も生まれています。

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もともとは農家の閑散期の手仕事として、江戸時代に生まれた手まり。
無心で手を動かしているうちに、女性たちはふとそこに「心の居場所」を見つけられたのかもしれません。
今なお多くの人の手によってつくられ、愛でられています。

 

「讃岐手まり展」
2月9日〜2月22日 IKUNASギャラリーにて
平日11:00~17:00
土曜(2/17)10:00~16:00