素材からつくる 素材から考える

和うるし工房あい

善通寺市内、田畑の中の住宅街に「和うるし工房あい」はあります。玄関先には、いくつも枝を伸ばしてのびのびと育つ漆の樹。「これね、今、実験中なの。縄文時代とおんなじように掻いたらどうなるかっていう」。そう話すのは松本和明さん。妻の宮崎佐和子さんと共に「あい」を主宰しています。

松本さんは、香川県高松市と坂出市にまたがる山域:五色台(ごしきだい)で採れた漆を使って漆器をつくっています。五色台の山中を開墾し、漆を植樹。自ら漆を掻き集め、自ら削り出した木地に塗り重ねていきます。

五色台産漆の表情

工房で使う五色台産の漆は生漆。火入れや混ぜ物などの精製を行わない、完全にピュアな漆です。その塗立(漆を塗った後に装飾を施していないこと)の器はつやつやと明るく、透き通っています。

フレッシュで軽やかな五色台産漆の器。「香川県の人に、地元の漆ってこんな表情なんだ、と知ってもらいたい」と松本さんは言います。目の前にある国産の生漆そのものを発端とし、その表情を生かして器を仕上げるために、どう技を磨いていくか、という順序で作品をつくっていきます。五色台産の漆は、それにしかない表情があるはずだ、と松本さんは言います。

焼き物の器と違って、繊細なイメージのある漆器。しかし、漆は本来、酸性やアルカリ性にも耐えうる塗料なのだそう。その証拠に、日本では9千年も前の縄文時代の漆器が出土しています。
生漆が持つ率直な強さは、松本さんの作るカトラリーにも表現されています。ペーパーナイフのような薄いスプーンは、木製とは思えないほどすっきりとした面持ち。思いがけない軽さと口当たりで、食事に向き合うひとときを静謐に演出します。

ひた走る追究の道

漆器づくりの傍ら、失伝してしまった掻き方や漆の歴史も研究中。「もうね~、漆オタクなんですよ」とは佐和子さん。

「国産漆は、まだまだ完成されていない。だから、自分が発見したことは、全部オープンにしてる。それを今後、実践してくれる若い人が増えていったなら、その先に広く深い文化として、国産漆というものの全体像が見えてくるんじゃないのかな」と松本さん。漆の世界を究める旅は加速していくばかりです。

和うるし工房あい
香川県善通寺市中村町697-1
tel.087-63-3930

※「和うるし工房あい」はIKUNAS vol.5「いま、気になるもの。めくるめく漆」、vol.11「人生によりそう食。」でご紹介しています

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